美術/芸術 エゴン・シーレ展 2023年1月より開催していたエゴン・シーレ展についての考察を書いています。シーレは「自分とは?」という問いに向き合い、母子の関係こそが確かなものであり、人類普遍であることを見出したのではないかという論考を行っています。心理療法やカウンセリングで触れる体験と類似の経過を人生を通して辿った画家であったのではないでしょう...
美術/芸術 スコットランド国立美術館展・美の巨匠たち 22年4月より東京都美術館で開催していたスコットランド国立美術館展の観賞レビューです。印象的であった同地の風景画を軸に据えて、風景画に画家が何を求めていたのかを考察しています。...
美術/芸術 ゴッホ展/響きあう魂・ヘレーネとフィンセント 2021年9月より東京都美術館で開催されている企画展のレビューです。ゴッホの魅力は何か、ヘレーネが何故ゴッホに惹かれたのかを考えてみました。見えてくるものはゴッホの感じていた人類共通の絶望と、そこに抗おうとする彼の必死な生き様です。彼の作品は我々の懐かしい恐怖と渇望して止まない救済を思い起こさせるのかもしれません。...
美術/芸術 ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 はじめに 2020年6月より国立西洋美術館にて開催されています。当初は3月に開催される予定でしたが、コロナウィルス感染症の流行に伴い会期が変更となりました。美術館内は感染症予防のために入場制限などの対策を行なっておりますが、それでも、チケットが売り切れる時間もあるほどには来館される方が多かったようです。 ロンドン・ナ...
美術/芸術 ハマスホイとデンマーク絵画 はじめに ハマスホイという名前を聞いたことがある人は少ないのではないでしょうか。私も今回初めて耳にした画家でしたし、デンマーク絵画も初めて鑑賞しました。東京都美術館では3月26日まで展示を行っております。例のごとく興味を惹かれ行ってまいりましたが、平日ということもありゆっくりと鑑賞できて非常に良かったです。 デンマー...
美術/芸術 ゴッホ展 2019年に上野の森美術館にて開催されていたゴッホ展を鑑賞してきました。作品を通してゴッホの生涯を辿ることができ、とても見応えのある企画展でした。本レビューではゴッホの人柄や彼の抱える苦悩を考察しています。我々が目を逸らしている絶望と直面し続けていたのがゴッホであったのかもしれません。...
美術/芸術 コートールド美術館展/魅惑の印象派 はじめに 2019年9月より東京都美術館にて開催されている「コートールド美術館展」に行ってきました。休日でしたがそれ程混んでなかったのでオススメします。コートールドというタイトルが内容を想像しにくくさせているようにも感じますが、その影響でしょうか。まずは、その辺りからご紹介したいと思います。本展覧はロンドン大学付属コ...
美術/芸術 ルノワールとパリに恋した12人の画家たち 横浜美術館で開催された企画展のレビューです。オランジュリー美術館所蔵の作品を楽しむことができました。絵画は画家にスポットライトが当たることが常ですが、今回の展示では画商ポール・ギヨームの役割を知ることが出来ます。我々心理職の業界を外に発信するリーダーの存在も必要ではないかと思い至ったりしました。...