カウンセリングについて カウンセリングの困りごと1・関係のない話を聞かれる カウンセリングで扱われる話 カウンセリングは何か困りごとや悩みごとがあって相談したい、あるいは自分のことをよく知りたい、苦しい気持ちを除去して欲しいなどの気持ちが動機づけとなっていることが多いです。しかし、カウンセリングの中では直接的には関係ないでしょうという事柄を話題にすることがあります。そのような会話にはどのよう...
心の症状 睡眠の問題との付き合い方 睡眠障害とは 睡眠障害とはどのようなものかを調べてみると、山口祐司先生による「昼間の睡眠に支障をきたすような睡眠状態」という表現がスッキリしていて分かりやすいように思います。日常生活に影響を与えてしまうようであれば、それは心身を休めるという睡眠の目的が損なわれていることになりますので治療が必要となります。 睡眠障害の...
社会 逆境を乗り越える力/レジリエンス レジリエンスとは あまり聴き慣れない言葉かもしれませんが、ストレス社会の現代ではとても大切な指摘をしているのがこのレジリエンスの考え方です。簡単にお伝えすると「逆境にあっても心が折れないでいるための耐性」という意味で用いられます。例えば、災害に巻き込まれてしまったり犯罪被害にあったりなどの非常に辛い体験をした時に、著...
心理療法 復職までの過ごし方 はじめに 厚生労働省の調査結果を見ると、メンタル不調により1ヶ月以上休職した労働者の割合は労働者全体の0.4%という結果が出ています。また、不調により退職した労働者は0.3%とのことです(平成29年度調査結果)。少なく見積もっても200人に1人程度の割合でメンタル不調による休職が生じていることを考えると、休職すること...
心の症状 過剰適応の悩みと苦しみについて はじめに いわゆる造語なのでしょうが、割と耳にすることが多い言葉のようにも思います。言葉そのものが状態を的確に示しているので、起こっていることがスッと理解されるのでしょう。 ところで、「過剰適応」という言葉はいつ頃から出てきたのでしょうか。調べてみると1982年に福島章先生が「過剰適応症候群」という表現で社会人の就...
美術/芸術 ロンドン・ナショナル・ギャラリー展 はじめに 2020年6月より国立西洋美術館にて開催されています。当初は3月に開催される予定でしたが、コロナウィルス感染症の流行に伴い会期が変更となりました。美術館内は感染症予防のために入場制限などの対策を行なっておりますが、それでも、チケットが売り切れる時間もあるほどには来館される方が多かったようです。 ロンドン・ナ...
心理療法 pickup 虚しさへのカウンセリング はじめに 虚しいという言葉を広辞苑で調べると、「内容がなく空虚であるさま」「儚い、かりそめ」などと説明がされています。特に考えさせられる指摘はこの言葉に「死んでいる」という意味が含まれていることです。本来、この虚しいが示しているものは非常に破滅的なものであることが分かります。 一方、我々は虚しいという言葉を割と身近...
心の症状 愛着障害の背景と影響について 愛着とは 愛着という言葉は少しずつ知られた言葉となってきました。特に子どものメンタルヘルスの分野で使われることが多いものです。愛着は英語のattachmentを訳したもので、適度に人を求める気持ち、その気持ちを土台にして他者と関係を維持する力を指します。 愛着障害とは 愛着障害とは、人を求める気持ちを適切に発信でき...