社会 非正規雇用に伴うメンタルヘルス上のリスク アルバイト、パートタイム、派遣社員など非正規雇用という働き方が珍しいものではなくなってきました。しかし、非正規雇用は正規雇用と比べて不安定な立場に立たされやすいため、心の不調が生じやすいようです。さらに一度の不調によって多大な不利益を被ることもあります。非正規雇用に潜むリスクを知ることは身を護るために大切なことです。...
社会 ヤングケアラーをめぐる課題 子どもが介護や子育てを担い、その負担が自身の人生を犠牲にする程に大きければ、その子どもはヤングケアラーと言われます。就学・就業への影響や人間関係を形成する機会の減少などが生じ、生涯に渡っての不利益を被る可能性が懸念されます。早期の福祉支援が必要です。...
社会 教育虐待を防ぐために はじめに 高度経済成長期に学歴社会が形成された我が国では、今でも学歴が人生に与える影響は無視できるものではありません。それは、生涯賃金や資産形成に大きな影響を及ぼします(参考:厚生労働省/令和2年賃金構造基本統計調査(外部リンクへ))。学歴が全てを決定するわけではありませんが、保護者の考え方や子育ての方針が将来を決定...
人間関係 ハラスメントの心情 はじめに ハラスメントという言葉は一般的な用語として随分と浸透しました。相手に損害を与えたり不愉快にするなどの行動を表し、人間関係上のやりとりを示す言葉ですが、ときに不愉快にするでは済まないような悪質なものも見受けられます。反面、非常に軽微で大多数が許容するであろう出来事がハラスメントして話題に上がってくることもあり...
社会 貧困による心理的影響について はじめに 2013年に子どもの貧困16.3%という数字が大々的に報道され、貧困とは無縁の社会にいると感じていた我々日本人に大きな衝撃を与えました。日本で指摘されている貧困は、衣食住が慢性的に満たされていないという絶対的貧困ではなく、社会の平均的な所得と比べて算出される相対的貧困です。そして、相対的貧困には絶対的貧困と...
社会 逆境を乗り越える力/レジリエンス レジリエンスとは あまり聴き慣れない言葉かもしれませんが、ストレス社会の現代ではとても大切な指摘をしているのがこのレジリエンスの考え方です。簡単にお伝えすると「逆境にあっても心が折れないでいるための耐性」という意味で用いられます。例えば、災害に巻き込まれてしまったり犯罪被害にあったりなどの非常に辛い体験をした時に、著...
社会 非常時の心理 はじめに 私たちの世の中は日々変わらないように過ぎているようで、定期的に大きな危機が訪れます。阪神淡路大震災、リーマンショック、東日本大震災、そしてCOVID-19に伴う緊急事態宣言などです。このように並べてみると、10年に1度程度は国民が一丸となって取り組まなければいけない大事件が起きているということになります。 ...
社会 DV/ドメスティック・バイオレンス はじめに 配偶者や恋人などからの暴力被害が報道されることがあります。注目が集まり始めたのは20年程前でしょうか。当然のことですが、DVそのものは大昔からありましたが、近年、やっと重大な加害行為であると議論されるようになりました。 DVとは DVは「配偶者や恋人など親密な関係にある相手から振るわれる、身体的、経済的、...