まちだカウンセリングの発達支援

当ルームではお子さんの子育てや養育について、保護者の方からお話をうかがい対応を一緒に考えていくことを行なっております。しかし、設備の都合もありお子さんの療育やプレイセラピーなどを行うことが難しいのが現状です。それでも何かしらお手伝いできることがあればと考え、「子どもコラム」として情報の発信をさせて頂くことになりました。

今回は就学前までのお子さんの発達支援の概略と心理的発達についてお伝えをさせて頂きます。

就学前までの発達支援

日本では出生時から保健師さんなどがお子さんの様子を定期的に確認をします。0歳児教室や1歳半、3歳児健診(地域によって時期は多少違うこともあります)などは、お子さんの成長を確認する機会です。健診時の状況によっては保健師や心理士から様子を詳しく聞かせて欲しいと声をかけられることがあります。また、健診で大丈夫と言われても幼稚園や保育園の先生から入学前に自治体で行なっている就学相談を受けてみてはと言われることもあるでしょう。園の先生たちは非常に多くの子どもと日々接しているので、先生の「アレッ?」という感覚は無視のできない情報です。このような提案がなされたら突然のことに驚くでしょうが、是非一度時間をとってお話をしてみてください。何かしらの支援が必要な場合は、早めに始めた方が子どもの成長にプラスになることは間違いないからです。

就学前の発達の様子はどのように判断をされているのか

子どもの発達は一般的には発達検査を用いて確認をされることが多いですが、これは月齢をベースに平均的な成長との差がどのくらいかで割り出されます。このことの意味は現時点での成長を測定しているだけで、後からできるようになっていくということです。ただし、他の子も成長をしていくので、常に一歩後ろを付いていくような状況になるため、集団で出される課題が難しすぎて分からなかったり、他の子と同じ行動するのに時間がかかってしまうことなどが起こります。これは、子どもの負担が大きくなりますし、分からない環境で過ごすことそのものが学習の機会を損なうことにもなります。そのため、成長を見守っていて良いのか、専門的なトレーニングを受けた方が良いのかなどの判断を迫られることになるのです。

子どもの心理的な発達について

子どもの心は大人ほどには整っておらず、もっと混沌としています。このことは精神分析家などが様々な理論を打ち立てており、子どもの発達を考えることが精神分析の理論の構築につながったと言っても言い過ぎではないと思います。その様々な理論もどこかで紹介をしたいのですが、大まかに言うと、大人よりも他者というものが認識されておらず、内と外を隔てる壁がとても薄いのが子どもです。学習がドンドンと吸収されていく反面、外界の状況に非常に左右されやすい時期です。子どもの頃の虐待の影響が後の発達に深刻な影響を及ぼす理由にはこのことも大きく影響をします。そうすると、発達とは自分と他者を別の人格を持った別の対象であるということに気付くことと言えますが、この気付きに伴う様々な困難があり、このことが保護者の悩みの種にもなります。

よくよく注意して見て欲しいポイント

1歳半健診では言葉の有無と人見知りについては必ずと言っていいほど聞かれます。先程の話の流れでこの意味を考えると、身体面の成長確認だけが目的ではなく、その子が自分と他人を別のものとして捉えられているかどうかの心理的な発達を確認していることになります。外的な対象を指し示すために言葉が獲得され、他者を認識したがために人見知りが生じるからです。もちろん、個人差はありますので1歳半健診で確認が出来なくても、その後の成長を見守っていく中で気にすることがなくなっていくことは往々にしてあります。この自分と他人を別物として認識しているかどうかということが、子どもの発達を見定める上で就学後まで続く確認ポイントです。もし、この面を育てていくのであれば、子どもが遊んでいる時に「○○だね」と現象や物の名称を返して対象の認識を促すことや、「○○だから寂しかったね」など子どもが自分の気持ちに気付けるように言葉を添えていくことが大切です。3、4歳くらいからは「お母さんは○○と思う」など、自分と違う考えがあることを少しずつ伝えていけると良いでしょう。

小学校に続く