心理士 カウンセラーと話すには③・医療・保健領域 はじめに カウンセラーやセラピストと聞くと、病院で活躍しているイメージを持つ方が少なくないのではないでしょうか。今回は病院を含む医療・保健領域で働くカウンセラーをご紹介していきます。 どんなところで働いているのか 日本臨床心理士資格認定協会(外部リンク)では医療・保健分野を臨床心理士が勤務する五分野の一つと区分とし...
心理士 カウンセラーの事情⑦・事例研究 はじめに 我々心理職は過去の面接の経過を学ぶことで、カウンセリングの視点や特定の症状への理解を深めています。大袈裟に言えばフロイトの時代から100年以上の歴史の中で積み重ねられた知見が今でも日々の相談の中で活かされているのです。そして、これを可能にしているのが心理職の中で行われている事例研究という研鑽です。 事例研究...
心理士 カウンセラーと話すには②・教育領域 はじめに 今回は学校や行政の教育委員会にいる心理職についてご紹介したいと思います。 歴史 教育現場への心理ケアの考え方の導入 我が国で最初に心のケアが提唱されたのは学校教育の中での教育相談です。戦後の混乱の中で子ども達の様々な苦悩や行動上の問題が生じたため、支援が必要であったのです。 教育領域での心のケアは当初、...
心理士 カウンセラーと話すには①・町のカウンセリングルーム はじめに このシリーズではカウンセラーや心理職と話をするのにどのような場所に行けば良いのか。そしてそこにいるカウンセラーはどのようなことをしてくれるのかを紹介していきます。 カウンセリングルームで出会うカウンセラー 当ルームもそうですが、主要な町には大体一つくらいはカウンセリングを受けられる場所があるのではないでし...
心理士 カウンセラーの事情⑥・読書との付き合い方 はじめに どんな職種でも仕事を覚えるまでにはそれなりの勉強が必要ですし、その中で専門書を手に取って勉強をしなければならない時もあるでしょう。特に医療系の資格職ではどのような書物と出会ったかが、その後の仕事に大きく影響を与えます。これはカウンセラーも例外ではありません。 カウンセラーの立場による選択 多くのカウンセラ...
心理士 カウンセラーの事情⑤・カウンセラーに求められる能力 はじめに 多くの資格職では資格取得のために筆記試験が課されており、そのための座学が求められます。心理職の資格である「臨床心理士」「公認心理師」は共に筆記試験が課されており、臨床心理学のみならず基礎心理学や統計学の知識を問われ、公認心理師では関係法規の勉強も必要となりました。しかし、心理系の資格を基にしたカウンセラーと...
心理士 会計年度任用職員とは はじめに 今回は役所の嘱託職員や非常勤職員で働いている方に大きく影響する「会計年度任用職員」について解説します。心理職には行政の非正規職員として働いている方が多く、この改正がもたらす影響は無視できません。これは2017年の地方公務員法の改正によって生じた動きで、2020年4月より適用されます。 非正規職員の増加と不公...
心理士 公認心理師 カウンセラーの事情④・公認心理師資格による変化 公認心理師資格の成立 カウンセラーを生業としている多くの方は何らかの心理系の資格を有しています(詳しくは①をご覧ください)。しかし、どの資格も民間資格であり国家資格は長らく定められないままでした。これまでの間に何度か国家資格制定の動きがありましたが、まとまらずに廃案になることが続いていました。しかし、2015年に遂に...