カウンセリングについて カウンセリングの困りごと6・話が深まらない はじめに 前回⑤.ではどのように話せば良いのか分からないということをテーマにしました。今回はカウンセリングの中で話が深まらないことや進展がないことをテーマにしたいと思います。この2つは重なるところもありますが、大きく異なる部分がある悩みでもあります。 話が深まらない悩み ある程度話が進むと話すことがないなぁという気...
カウンセリングについて カウンセリングの困りごと5・何を話せばいいのか分からない はじめに カウンセリングでは着席してすぐに話始める方ばかりではありません。何を話せば良いのか困惑する方も多くいらっしゃいますし、その悩みを直接、カウンセラーに尋ねる方もいらっしゃいます。今回はこの悩みについて考えたいと思います。 悩みが持つ意味 カウンセリングを利用されているということは何らかの悩みや症状を抱えて、...
心理療法 責任を重荷に感じる人へのカウンセリング はじめに 責任を負えないというと2つのタイプがあるかと思います。一つは責任の重さに耐えられないこと。もう一つはそもそも責任を取る気がないという無責任な様子です。同じ責任を持てないことでも、この二つが指すことは随分と違うように思います。今回は前者の悩みを扱いたいと思います。 責任の二つの側面 ドラマなどで上司が「俺が...
心理士 カウンセラーと話すには②・教育領域 はじめに 今回は学校や行政の教育委員会にいる心理職についてご紹介したいと思います。 歴史 教育現場への心理ケアの考え方の導入 我が国で最初に心のケアが提唱されたのは学校教育の中での教育相談です。戦後の混乱の中で子ども達の様々な苦悩や行動上の問題が生じたため、支援が必要であったのです。 教育領域での心のケアは当初、...
心理療法 注目を求めずにはいられないことへのカウンセリング はじめに 我々は多くの方と日々関わりを持ちながら暮らしており、やりとりの上では、それぞれに一様にスポットを向けて話すことが暗黙の了解として求められています。しかし、中には会話の主導権を握ろうとしたり、他の人の話に耳を傾けることが出来ない方もいらっしゃいます。ここにはマナーの話だけではなく、その人なりの事情があったりも...
社会 貧困による心理的影響について はじめに 2013年に子どもの貧困16.3%という数字が大々的に報道され、貧困とは無縁の社会にいると感じていた我々日本人に大きな衝撃を与えました。日本で指摘されている貧困は、衣食住が慢性的に満たされていないという絶対的貧困ではなく、社会の平均的な所得と比べて算出される相対的貧困です。そして、相対的貧困には絶対的貧困と...
カウンセリングについて カウンセリングの困りごと4・カウンセリングの利用を秘密にしたい はじめに カウンセリングは人には打ち明けられない内容も話題に上がります。そもそもの相談のきっかけが誰にも相談できなくてという事情があることも少なくありません。そのため、カウンセリングに来ること自体を秘密にしたいという気持ちが生まれることは決して珍しくはないことです。ただし、どのような理由であるにせよ、秘密にしたい背景...
カウンセリングについて カウンセリングの困りごと3・家族を同席させたい はじめに カウンセリングでお話ししたいことの中には自分が辛いということだけでなく、家族のことを相談したいという内容もあります。あるいは自分の問題を考えることの背景に家族との関係が強く関係していることも少なくありません。このような事情から、自分の家族をカウンセリングに同席させて話をしたいというご希望を頂くことがあります...