社会 ビッグデータが心にもたらす影響 はじめに 近年、ビッグデータの活用が当然のように行われるようになりました。ビッグデータとは今までの常識では考えられない程の大量の情報や多様な情報を収集した集合体を示す言葉です。これを統計的な手続きにより処理することで様々な事柄に活用をすることができます。しかし、このことが一つの心理的な問題を生み出すのではないかという...
カウンセリングについて カウンセリングの過ごし方③・インテーク面接 はじめに 相談機関では最初の面接を「インテーク面接」と呼ぶところが多いです。当ルームでも最初にお越しいただく際の面接をインテーク面接と表現しています。今回はこのことについてご説明させて頂きたいと思っています。 インテーク面接の目的 インテーク面接ではカウンセリングに入る前に状況を共有することが大きな目的であり、相談...
心の症状 複雑性PTSD概念の導入にあたって はじめに PTSDという言葉よりもトラウマという言葉の方がピンとくる方が多いかもしれません。きっかけとなったのは阪神淡路大震災でしょうか。この言葉は非常に大きな精神的苦痛を伴う体験によって生じた心の傷を指しており、「大きなトラウマがある」とか「○○の体験がトラウマになっている」などの表現で使われています。そして、この...
美術/芸術 クリムト展・ウィーンと日本2019 東京都美術館で開催されていたクリムト展(Gustav Klimt)を鑑賞してきました。彼の作風や生き方には強い葛藤や両価的で答えが出せない苦悩を感じます。根底にあるものは死の影に圧倒されたクリムトの様子であり、死という破壊性がいかに我々を生き辛くするのかを示してくれた画家でもあります。...
心の症状 強迫性について はじめに 強迫性という言葉に皆さんはピンとくるでしょうか?必要以上に何度も同じことを確認したり繰り返す行動や、「こうでなければいけない」という思いがずっと頭の中を巡ってしまうこと、一つの考えにずっと凝り固まってしまう様子などに用いられる言葉です。診断を受けるほどではなくとも実は悩んでいる方が少なくない心の働きです。 ...
子ども 子育て 子どもの発達〜就学前①〜 まちだカウンセリングの発達支援 当ルームではお子さんの子育てや養育について、保護者の方からお話をうかがい対応を一緒に考えていくことを行なっております。しかし、設備の都合もありお子さんの療育やプレイセラピーなどを行うことが難しいのが現状です。それでも何かしらお手伝いできることがあればと考え、「子どもコラム」として情報の...
人間関係 空気を読むことの負担について はじめに 「空気を読む」という言葉はだいぶ一般的な言葉となりましたが、あえて定義づけるのなら「言われなくても相手の意図することを推測し、相手の期待に沿った行動をとること」とでも言えそうです。社会生活を営む上で我々にとって空気を読めることはプラスの評価となり、空気を読めないことは特に集団場面でのマイナス要素となりえます...
心理士 カウンセラーの事情③・学会への所属 カウンセラーが所属する団体について 学会の会期中ということもあり、心理士(主に臨床心理士)が所属する学会や職能団体について書かせて頂こうかなと思います。特定の団体の情報というよりも、所属することが心理士にとってどのような意味があるのかという話です。 学会への所属 おそらく最初に所属する学会が「日本心理臨床学会」とい...