子ども 子どもの発達〜高校〜 はじめに 義務教育を終えて高校生になると考え方や心の有り様は大人に近くなります。保護者も中学生の時以上に我が子の個性を感じ、またその個性を受け止めていくことが求められるはずです。抱える悩みや生じる心の反応も大人に近いものとなるため、誤魔化しや気休めでは通用しなくなります。時には腰を据えて話し合う姿勢が求められるように...
心理療法 pickup トラウマへのカウンセリング はじめに 外傷体験が与える影響は臨床心理学では早期から研究が行われていたテーマです。決して少なくない患者やクライエントが何らかのトラウマを抱えて心理療法を求め、歴代のセラピストは様々な工夫を用いて解消を目指しました。その意味では心理療法によって扱われる悩みの根本には何らかのトラウマ体験があると言うことも出来るのかもし...
心の症状 自分を認めて貰えない怒り はじめに 我々は日々誰かと過ごし、やりとりが生じています。その中には友好的で楽しく過ごせるやりとりもあれば、何らかの力関係が働き、どちらかが苦痛を感じてしまう関係もあります。今回はどうも自分を肯定して貰えない、認めて貰えないという人間関係に焦点を当てていきます。 認めて貰えない人間関係で生じる怒り やりとりの中で否...
心理療法 過活動へのカウンセリング はじめに 新型コロナウィルス流行に伴う感染予防の徹底は、我々に在宅勤務やオンラインでの対人交流という新しい選択肢を示しました。その恩恵は個人の持つ自由時間の増加という副産物を産んだようにも思います。 この大きな変化は立ち止まってゆっくりと考える時間を得ることにもなりましたが、立ち止まることや手持ち無沙汰が苦手な方に...
カウンセリングについて カウンセリングの困りごと6・話が深まらない はじめに 前回⑤.ではどのように話せば良いのか分からないということをテーマにしました。今回はカウンセリングの中で話が深まらないことや進展がないことをテーマにしたいと思います。この2つは重なるところもありますが、大きく異なる部分がある悩みでもあります。 話が深まらない悩み ある程度話が進むと話すことがないなぁという気...
カウンセリングについて カウンセリングの困りごと5・何を話せばいいのか分からない はじめに カウンセリングでは着席してすぐに話始める方ばかりではありません。何を話せば良いのか困惑する方も多くいらっしゃいますし、その悩みを直接、カウンセラーに尋ねる方もいらっしゃいます。今回はこの悩みについて考えたいと思います。 悩みが持つ意味 カウンセリングを利用されているということは何らかの悩みや症状を抱えて、...
心理療法 責任を重荷に感じる人へのカウンセリング はじめに 責任を負えないというと2つのタイプがあるかと思います。一つは責任の重さに耐えられないこと。もう一つはそもそも責任を取る気がないという無責任な様子です。同じ責任を持てないことでも、この二つが指すことは随分と違うように思います。今回は前者の悩みを扱いたいと思います。 責任の二つの側面 ドラマなどで上司が「俺が...
心理士 カウンセラーと話すには②・教育領域 はじめに 今回は学校や行政の教育委員会にいる心理職についてご紹介したいと思います。 歴史 教育現場への心理ケアの考え方の導入 我が国で最初に心のケアが提唱されたのは学校教育の中での教育相談です。戦後の混乱の中で子ども達の様々な苦悩や行動上の問題が生じたため、支援が必要であったのです。 教育領域での心のケアは当初、...